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主催

概要

「楽譜 Score」とは楽曲を記号によって書き記した記録であり、再生の指示書です。
そのような「楽譜 Score」を耳で聴く音楽という領域に限定することなく、多様な感覚の運動を再生するように指示する「装置」として捉えることもできるでしょう。例えば〈レシピ〉が料理の味を再生するように指示したり、あるいは、〈地図〉が特定の場所への歩みを指示したりというように。もちろん「楽譜」という〈モノ〉が生じさせる〈コト〉は一様ではなく様々です。
 京都造形芸術大学アートプロデュース学科が行っているプロジェクト「ARTZONE」が企画する1日だけのパフォーマンス形式の展覧会「EXSCO:拡張するスコア」。本展では、展示、ワークショップ、パフォーマンスを通じて、わたしたちの感覚の運動を作動させる「拡張された楽譜:Expanded Score」のあり方について再考します。「楽譜」は新たな感覚の運動が始まるトポスです。その意味において「拡張された楽譜」について考えるということは、わたしたちの感覚や行動、さらには芸術創造について考えなおすことに繋がるはずです。当日は「楽譜」という〈モノ〉に従って様々な〈コト〉が生じます。ぜひ、足をお運びください。

日 時:2020年1月19日(日) 14:00~18:00
会 場:豊中市立文化芸術センター 展示室
料 金:入場無料(申込不要)

出演・展示

八木良太
1980年愛媛県生まれ。京都市在住。見たいものしか見ない・聞きたいことしか聞かないといった、我々の制限的な知覚システムあるいは態度に対する批判的思考をベースに作品制作を行う。既製品を用いて作品を構成し、その現れによって人間の知覚やそれを利用した工学的システムを浮かび上がらせるような作品を発表している。音響作品をはじめとして、オブジェや映像、インスタレーションからインタラクティブな作品など、表現手法は多岐にわたる。

正直
小林椋と時里充によるユニット(バンド)。2016年結成。できるだけ正直に演奏することをコンセプトに最近はモーターと養生テープを使用した演奏を行う。 2018年Basic Functionからカセットテープ作品「KB」をリリース。 2019年アルス・エレクトロニカ(オーストリア・リンツ)にてHonorary Mentions受賞。

安野花/安野太郎
安野太郎は1979年生まれの作曲家。代表作に自作の自動演奏機械による音楽「ゾンビ音楽」がある。第 58 回ヴェネチア・ビエンナー レ 国際美術展 日本館代表作家の一人。 第10回創造する伝統賞(日本文化芸術財団)。
安野花は2012年生まれの一人娘。ある朝、父と音楽の遊びをしていたら父に「イイね」と言われた試みを親子パフォーマンスとして公開してユーチューバーデビュー。好きなユーチューバーはフィッシャーズ。さいたま市児童生徒作文コンクール入選。


特別出品

塩見允枝子
1938年岡山市生まれ。東京藝術大学楽理科在学中より「グループ・音楽」を結成。64年にニューヨークへ渡りフルクサスに参加。以後、イヴェントの発表やパフォーマンス、作曲などを精力的に行う。65年に帰国し、70年より大阪在住。国内外で数々のフルクサス展に参加し,各地で演奏会やワークショップを行う。本展では、塩見允枝子『パフォーマンス作品集 フルクサスをめぐる50余年』の展示とEXSCO Researchによる演奏、《Endless Box》(1963/2011)の映像上映展示を行う。


タイムスケジュール

EXSCO タイムスケジュール(PDF版は、こちらからご覧いただけます。)

14:00 オープニング・トーク 出演:林田新、山城大督(京都造形芸術大学)
14:20 塩見允枝子作品の上演① 出演:EXSCO Research ほか
14:50 プレゼンテーション 出演:安野太郎
15:00 安野花・安野太郎
15:30 正直
16:00 ミニ・トーク 出演:塩見允枝子、山城大督(京都造形芸術大学)
17:00 塩見允枝子作品の上演② 出演:EXSCO Research ほか
17:20 八木良太
17:50 エンディング・トーク



クレジット

主催:京都造形芸術大学、豊中市市民ホール指定管理者 菊花九:京都造形芸術大学アートプロデュース学科 ARTZONE

問い合わせ先

豊中市立文化芸術センター チケットオフィス
06-6864-5000(月曜・年末年始休館)

開催日時
2020年1月19日(日)
14:00-18:00
会 場
豊中市立文化芸術センター展示室
料 金
入場無料